稲田朋美を防衛大臣辞任に追い込んだ南スーダン日報問題。森友学園問題の前はこの話題ばかりだったけど、実は内容が分からない。稲田朋美の南スーダン日報問題とは、何がどう隠蔽なのか?問題をわかりやすくまとめました。
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稲田朋美 日報問題とは?
南スーダン日報問題について時系列で分かりやすくまとめました。
2016年9月末
自衛隊が活動する首都のシュバは比較的安定していると繰り返してきた政府の発言を疑問視したジャーナリストの布施佑仁が防衛省に「南スーダンに派遣された部隊が作成した日報」の情報公開請求を行う。
2016年10月末
通常なら30日以内に公開するかしないかの結果が分かるのですが10月末に期間を延ばして欲しいとの通知が届く。
2016年11月15日
政府は南スーダンを比較的安定していると発言し、派遣されている自衛隊員に新たに駆け付け警護の役目を与える閣議決定を行う。
2016年12月2日
「廃棄して存在しない」との理由で布施佑仁氏の元に不開示の決定通知が届く。
※ここでの問題点はわずか4ヶ月前に作成された文書を廃棄したという点にあります。
2017年1月
日報が自衛隊で見つかる。
同月に別組織の統合幕僚監部にも日報が保管されていたことが判明。
2017年2月6日
機密部分を黒塗りした状態だが日報が公開される。そこには「戦闘」の文字が!
2017年2月15日
最高幹部による緊急会議が行われる。
稲田朋美防衛大臣
黒江哲郎事務次官
豊田硬官房長
岡部俊哉陸上幕僚長
そこで話し合われた内容というのがヤバいんです。
「今さら日報があったとはいえないし、見つかった日報は自衛隊員が個人で作成したものだから公文書にはあたらない。だから保管の事実を公表する必要はなく廃棄したと答えたことにしておこう」
という身勝手きわまりない内容でした。
2017年3月
国会で稲田朋美防衛大臣は日報の隠蔽疑惑を追求され次のように発言しています。
「日報は陸上自衛隊に保管されていたが廃棄されていた。陸上自衛隊から報告を受けていない。私の責任で徹底して調査する」
しかし2017年2月15日に会議に参加していたことがバレ、嘘をついていたこともバレてしまいます。
2017年3月10日
治安情勢の悪化については一言も触れず道路建設が終了したとの理由で安部晋三首相が南スーダンへの派遣を終了することを報告。
2017年7月
稲田朋美 防衛大臣を辞任
というのが南スーダン日報問題の一連の流れです。
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稲田朋美 日報問題の何が問題かわかりやすくまとめ!
稲田朋美の日報問題ですが、ここで何が問題なのか、わかりやすくまとめてみました。
そもそも、南スーダン日報問題の問題点は大きく2つあります。
①防衛省と自衛隊の隠蔽体質
②安部内閣が改憲目的で南スーダンに自衛隊を派遣したこと
※改憲とは戦えない憲法から戦える憲法に変えることを指します。
そもそも防衛省と自衛隊には都合の悪いことは隠すという隠蔽体質があると言われています。
今回の日報問題隠蔽は安部内閣の改憲を達成させるためです。
安部内閣の改憲までのシミュレーション
・自衛隊を内戦状態の南スーダンに派遣
・自衛隊に駆け付け警護の役目を与える
・自衛隊が戦争してもよい状況へ徐々に持ち込んでいく
・日本で戦えない憲法から戦える憲法に変える
安部内閣はPKOという名目で南スーダンに自衛隊を派遣しているため「戦闘」の文字が書かれた日報の存在は致命的にヤバい文書なのです。
戦闘地域に自衛隊を派遣することは法や憲法に違反するからです。
安部内閣が南スーダンの首都は比較的安定していると繰り返したのはPKO法や憲法に触れないためです。
日報を公表させるわけにはいかず組織ぐるみで文書隠蔽を行っていたことが最大の問題点です。
もしも布施佑仁氏が日報公開を求めなかったら南スーダンからの撤退はなかった可能性が高いです。
結局日報の文書が公開され慌てて南スーダンから自衛隊の撤退を行いました。
それにしても最後の最後まで安部晋三首相は自分の非は認めませんでしたね(森友学園問題もしかり)。
稲田朋美が防衛大臣を辞任することで問題は終わってしまった感が強いのですが稲田朋美が辞めたからといって今の体質は変わりませんよね…
まとめ
・稲田朋美は日報の存在を知っていたのに自衛隊から報告を受けていないと嘘をつく。
・安部内閣は自衛隊を長く南スーダンに在中させ改憲の理由に利用するつもりだった。
・稲田朋美が防衛大臣を辞任し責任を取る形で終結するも、防衛省や自衛隊、内閣の本質は何も変わっていない。
いかがでしたか?南スーダンに派遣されていた自衛隊の方やご家族の気持ちを考えるといたたまれないです。
人の命を犠牲にしてまで改憲したいと考える安倍晋三首相にはもはや疑問しか感じません。さいごまでお読みいただきありがとうございました。
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