今回は、ビワの種の毒性(シアン)について、効果や効能などを調べて行きたいと思います。ビワにどんな毒性があるのか興味深いですね。杏仁豆腐にも使われている、ビワの種(シアン)ですから、意外と身近にあるものですよね。詳しくお話しさせて頂きたいと思います。また、敢えて(シアン)というワードを入れさせて頂きます。
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1、ビワの種の毒性(シアン)や効果効能は?
まずは、ビワの種の毒性(シアン)ですが、シアン化合物と言う、青酸化合物になります。口にすると、体内に吸収され、細胞の呼吸を妨害して細胞の活動を止めてしまい、そのために起こる中毒になります。これを、シアン中毒と言います。
症状は急速に起き始め、最もダメージを受けるのは脳です。素早い処置が肝心です。
シアン中毒はなぜ起こるかと言うと、シアン化合物には、青酸ガス、青酸カリ、青酸ソーダなどがあって、化学薬品の材料に使われています。
この化合物を使って、様々な事故などが起きてしまうのです。シアン中毒の症状は、体内に入ってすぐに、もしくは数分以内に症状が現れます。
軽いものでは、頭痛、めまい、嘔吐や、顔面紅潮、呼吸促進、頻脈、などが起こります。摂取したシアンの量が多い場合は、血圧低下、呼吸困難、心房細動、肺水腫、けいれん、意識障害が起こり、最終的には呼吸が停止して心停止になります。
シアン中毒になってしまったら、早急に病気に行ってください。軽症であれば、酸素の投与と炭酸水素ナトリウムによる処置を行います。
重症の場合は心肺蘇生と呼吸管理が必要になってきます。重症の場合は、後遺症が残ることがあります。脳障害や、パーキンソン病症候群が起きてしまうこともあります。
農林水産省では、健康に良いとされるビワの種について、天然の有害物質が含まれていて、多量に摂取すると健康被害に合う恐れがあるとして、粉末にして食べないように注意を呼びかけています。
農林水産省は、ビワの種を粉末にして食べずに、種のまま料理をすることも注意を呼びかけています。ですが、成熟した果肉については安全に食べることが出来るとしています。種のまま料理をした場合も、健康被害の報告はないけれど、注意して欲しいと話しています。
では、ビワの種の効果は何なのかと言いますと、ビワの種を焼酎に漬けて、ビワのエキスを塗ったり飲んだりすると、万能薬として効果があるようです。
具体的なビワの種の効果はアミグダリンと言う成分が含まれており、ガンや喘息、肝硬変、糖尿病などの慢性疾患にも効果があると言われています。
では、アミグダリンとは何かを話しますと、簡単にいえばビタミンB17です。このビタミンB17が、体内のガン細胞をピンポイントで攻撃するのが特徴です。(この説は、現在では否定されています。アミグダリンが生体の代謝に必須な栄養素ではなく、また欠乏症も報告されていないため、ビタミンの定義に該当しないためです。)
このアミグダリンを含む植物として、梅、アンズ、桃、バラ科植物の未成熟な果実や種子、葉っぱに含まれています。

ビワの種の焼酎漬けの効果としては、胃もたれ、口内炎、歯痛、歯茎の腫れ、歯槽膿漏、のどの痛み、せき、内臓の痛みや炎症、慢性疾患が挙げられます。アルコールなので、未成年者は飲めませんが、成人の方も飲み過ぎには注意してください。
自宅での活用方法としては、打ち身、捻挫、腫れ、切り傷、止血、虫刺されなど多岐にわたります。ビワの種の焼酎漬けですが、薄皮を向いたビワの種を使用しています。
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2、杏仁豆腐の種を食べるのはNG!?
杏仁豆腐を作るにあたって、ビワの種を使用する場合があると思います。その場合は、先ほどお話しさせて頂きましたようにビワの種はアミグダリンと言う成分が含まれていて、それとともに、その分解成分である分解酵素のエムルシンが含まれています。
この、アミグダリンとエムルシンが体の中で加水分解される時に、シアン化水素という物が生まれます。それが中毒を起こしてしまうのですが、その中毒を起こす量が、60mgで、相当な量を摂取しない限り身体に影響を及ぼすとは言い切れません。
あくまでも、未成熟の種子が起こす中毒であって、果実が成熟するうちにアミグダリンは種子内のエムルシンによって自然と分解されて無毒になります。
それに、エムルシンは、加熱やアルコールにより死活するので、ビワの種の焼酎漬けは、大丈夫なのです。それに、胃の中の消化酵素にエムルシンは含まれていないので、一度に大量摂取をしない限り、重症な症状は起きるとは言えません。
ビワの種も、成熟した種子は食品で利用されているので、これといって気にする必要はあまりないと思われます。
アミグダリンは、青酸配糖体で未熟な果実の中に微量に含まれている成分ですので、焼酎漬けや、加工品はアミグダリンの分解を促進すると言われていますから、通常の食品に残っているアミグダリンの影響は、それほど問題視することではないと思われます。
健康食品が好きで、大量摂取してしまうと、シアン中毒の危険性が増しますので、少量を注意して摂取しましょう。健康にいいからと大量摂取してしまうと後で大変なことになりますのでご注意ください。
杏仁豆腐は、今はご自分でビワの種を使って手作りしない限り、大体は本物の杏仁は使われていないようですので、安心して食べていただいて良いと思います。
ですので、手作りの際にはお気をつけ下さい。

3、まとめ
ビワの種の毒性(シアン)や効果効能は?
・ビワの種の効果は、アミグダリンと言う成分が含まれており、ガンや喘息、肝硬変、糖尿病などの慢性疾患にも効果があると言われている。
・ビワの種の焼酎漬けの効果としては、胃もたれ、口内炎、歯痛、歯茎の腫れ、歯槽膿漏、のどの痛み、せき、内臓の痛みや炎症、慢性疾患が挙げられる。
・自宅での活用方法としては、打ち身、捻挫、腫れ、切り傷、止血、虫刺されなど多岐にわたる。
杏仁豆腐はNG!?
・あくまでも、未成熟の種子が起こす中毒であって、果実が成熟するうちにアミグダリンは種子内のエムルシンによって自然と分解されて無毒になる。
・エムルシンは、加熱やアルコールにより死活するので、ビワの種の焼酎漬けは、大丈夫なのです。それに、胃の中の消化酵素にエムルシンは含まれていないので、一度に大量摂取をしない限り、重症な症状は起きるとは言えません。
・健康食品が好きで、大量摂取してしまうと、シアン中毒の危険性が増しますので、少量を注意して摂取しましょう。
・杏仁豆腐は、今はご自分でビワの種を使って手作りしない限り、大体は本物の杏仁は使われていないようですので、安心して食べていただいて良いと思います。
以上が、ビワの種の毒性(シアン)や効果効能は?杏仁豆腐はNG!?でしたが、いかがでしょうか?ビワの種一つとっても、色々な危険性や、効果効能があることが分かりました。
何事も適量を適度に摂取することが一番大切なことだと思いました。皆さんも、これからますます寒くなる季節になりますので、お身体ご自愛ください。