
本人はひどく悩んでいるのに周囲から誤解されて理解されない病気がいくつか存在します。過眠症(ナルコプレシー)もその1つです。強い眠気から社会生活を送れなくなる人がたくさんいるそうです。ストレスや鬱が関係していて甘いものをとると症状が悪化するとも言われています。予防方法についてもご紹介します。
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過眠症とは?ストレスや鬱が原因?
【過眠症とは?】
以前テレビ放送で過眠症(ナルコプレシー)の特番を見ていてこんな病気があるのかと驚きました。
過眠症が深刻化している人は1日中家の中で横になっていることが多くそのため周りからは怠け者だと誤解されることが多いそうです。
過眠症は睡眠障害の1種でどんなに夜にたっぷりと睡眠をとっても日中に耐えがたい眠気に襲われ会議や商談など大事な場面で寝てしまいリストラされるケースもたびたび起きているそうです。
その他には情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺などの症状があります。
情動脱力発作とは喜怒哀楽の感情が大きく動いた時に全身あるいは膝や腰などの筋肉の力が抜けてしまうことです。
入眠時幻覚とは眠ってすぐに本来見えないはずの人や物や光り(幻覚)が見えたり幻聴が聞こえたりする症状です。睡眠麻痺とは金縛りと呼ばれるもので睡眠中に身体が動かせなくなる状態をさします。
過眠症(ナルコプレシー)の患者は日本が1番多く600人に1人の割合でいるそうです。

【過眠症の原因】
過眠症の原因としては
①脳内の覚醒維持機能に異常がある場合
②夜間に何らかの睡眠障害が起きている場合
が考えられています。①は鬱病、②はストレスや生活習慣や食習慣が関係しているそうです。
鬱病の人は睡眠障害や覚醒維持機能に何らかの障害を抱えていることが多くそのため過眠の症状が見られるそうです。
またストレスで慢性的に眠りが浅い人(眠りの質が良くない)も過眠症の症状が見られるようです。こちらは生活習慣や食生活を見直すことで改善できます。
カフェインは睡眠を妨げるものとして有名ですが甘いものも睡眠妨害になるってご存じでしたか?
寝る前の甘いものはマジやめた方がいいと思います。
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過眠症に甘いものはダメ?予防方法紹介!!
眠りの質を下げてしまう食生活についてまとめました。
ストレスがたまってしまうとどうしても食事の傾向が趣味趣向に走ってしまうことがあります。
ストレスをうまく発散させる方法を見つけることも大切です。睡眠NG食べ物。
該当する項目がないかチェックしてみてください。見直すことは予防法にもなります。
①寝る前に甘いものをよく食べる。
甘いものを食べると血糖値が急激に上がります。その後血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されます。
深い眠りに入るのは体温が下がった時なんですがインスリンが分泌されている間は体温が上昇しているため深い眠りに入ることができません。
インスリンの下がりすぎた血糖値を上げるためにノルアドレナリンが分泌されるのですがこれが脳を活性化させてしまうんです。
勉強中に甘いものを食べると脳がさえて暗記がはかどるというアレです。脳がさえてしまうと眠りの質は下がってしまいます。
②寝る前にお酒をよく飲む。
適度なお酒は良いとされますがアルコールは体内に取り入れてから3時間後に交感神経を刺激します。このため眠りの質がとても悪くなります。寝酒が習慣になっている人は要注意です。
③寝る前の珈琲がやめられない。
カフェインを多く含む珈琲は睡眠を妨害します。珈琲は香りに癒しの効果があるそうなんで珈琲を飲まなくても香りだけでリラックスできます。
④寝る3~4時間前に脂っこいものを食べる。
脂っこい食べ物は消化が悪くて消化されるまでに3~4時間かかります。消化活動が行われている間は深く眠ることができないので食べる時間に気をつけましょう。

まとめ
・過眠症はストレスによる睡眠障害が原因で症状が出ることがある。
・過眠症は脳内の覚醒維持機能に異常が出る鬱病が原因で症状が出ることがある。
・眠りの質を上げるためには寝る前の甘いものはNG。
いかがでしたか?寝不足でなくても日中猛烈な眠気に襲われてしまう過眠症(ナルコプレシー)。ADHDと同様に周囲から理解が得られにくい病気です。
もし自分がかかってしまったらどう思うのかをしっかり考えて患者さんに理解を持って接することが大切だと思います。もしも過眠症かもと思う人は早めに病院で受診して適切なアドバイスに従い治療を行う必要があります。さいごまでお読みいただきありがとうございました!